日本語話者が英語でよくする発音ミス5つ
日本語話者がいちばん明瞭さを失っている5つの置き換えと、それぞれがなぜ起きるのか、そして練習に使う最小対立ペア。
結論
繰り返し起きるミスは、ほとんどが同じ仕組みから来ています。口が新しい英語の音を作る代わりに、いちばん近い日本語の音に手を伸ばしてしまう。 日本語の母音は5つ、英語は12前後あり、子音の並べ方のルールもまるで違うので、そのまま当てはめる方法は成り立ちません。衝突は決まった場所で起きます。British Councilの教師向け音素表が全体像を示しています——母音12、二重母音6、子音24。
以下の5つは、明瞭さをいちばん奪うものです。自分が使う単語に出てくるものから取り組んでください。一度も言わない単語で起きるミスは、何の損もしていません。
1. /r/ と /l/ が同じ音になる
right と light、collect と correct、glass と grass。日本語のラ行はひとつの音で、英語の /r/ と /l/ の中間あたりに位置します。だから聞き分けの段階からつまずきます。
英語の /ɹ/ は舌先をどこにも触れさせません。口の中で舌を後ろに引き、少し丸めます。/l/ は逆に、舌先を上の歯ぐきにしっかり付けます。「触れるか触れないか」で覚えると身体で区別できます。
最小対立ペア: right / light、rock / lock、pray / play、fry / fly。
2. /v/ が /b/ になる
very が bery、save が sabe。日本語に /v/ がなく、カタカナ表記も「バ行」に寄せるため、口はそのまま両唇の音を出します。
/v/ は上の歯を下唇に当て、声を止めずに震わせ続けます。止めずに伸ばせるのが正解の合図です。very / berry、vote / boat、van / ban で練習してください。仕事の語彙では develop、advantage、available、service に頻出します。
3. TH が /s/ や /z/ になる
think が sink、this が zis。日本語には /θ/ も /ð/ もないので、いちばん近い摩擦音に落ちます。
無声 /θ/ は舌先を歯に触れさせたまま息を流します。有声 /ð/ はそこに声を乗せます。/ð/ のほうが実は重要で、the、this、that、there、them という英語で最も頻度の高い語群に入っているからです。一文まるごと避けることができません。
最小対立ペア: think / sink、thin / sin、they / day、breathe / breed。
4. 子音の連なりに母音が入る
strike が「ストライク」、asked が「アスクト」、texts が「テキスツ」。日本語は子音のあとに母音が来る構造なので、口が自動的に母音を補います。
直し方は音というより機械的な操作です。単語の末尾から作ってください。-ked だけを言う、次に asked、最後に I asked her。母音を足さずに子音を隣り合わせる感覚が要ります。詳しくは子音連結を参照。
練習語: asked、texts、sixth、worlds、strengths。
5. see が she に寄る
日本語の「し」は [ʃi] なので、英語の see、sit、seat を言うときに /s/ が [ʃ] に引っ張られます。逆に she と sea の区別も曖昧になります。
/s/ は舌先を歯ぐきの近くに置いて細い息を通します。/ʃ/ は舌をもう少し後ろに引き、唇をわずかに丸めます。see / she、sip / ship、save / shave で確認してください。
そのほかに効く2つ
5つに絞りましたが、明瞭さに効く要素があと2つあります。
単語のストレス。 日本語は高低のアクセントで、英語は強弱です。PHOtograph と phoTOgrapher のようにストレスの位置が変われば別の語に聞こえます。単語のストレスを参照。
文のリズム。 すべての音節に同じ長さを与えると、正しい音を出していても追いにくくなります。英語のリズムへ。
このリストの進め方
5つ全部に一度に手を出さないでください。本当に必要な文を5つ、たとえば仕事、住んでいる場所、いま取り組んでいることについて録音し、この5つのうちどれが実際に出てくるかを見ます。たいていは2つか3つで、しかも自分が繰り返す単語に貼りついています。
そのあとはひとつずつ。音単独、単語、フレーズ、文全体。Phonemaはこのループのために作られていて、自分の文の中でどの単語が不明瞭だったかを教えてくれます。リストが汎用ではなく自分のものであり続けるということです。
よくある質問
日本語話者にとっていちばん難しい英語の音は何ですか? /r/ と /l/ の区別です。日本語ではこの2つがひとつの音の変種として扱われるため、聞き分けも言い分けも学習しなければ身につきません。
英語の子音が続く単語に母音が入ってしまうのはなぜですか? 日本語は原則として子音のあとに必ず母音が来るため、strike や asked のような子音の連なりを言おうとすると口が自動的に母音を差し込みます。
think が sink に聞こえてしまうのはなぜですか? 日本語に /θ/ がなく、いちばん近い音が /s/ なので、口が新しい音を作らずに既存の音へ寄せてしまうからです。
発音ミスはどれから直すべきですか? 一覧の中でいちばん外国語らしく見えるものではなく、自分が実際に言う単語の中でいちばん多く出てくるものから直してください。ひとつ決めたら、英語の発音を改善する方法に、ひとつの目標を習慣に変える手順があります。